疲労回復や風邪の予防に!!たまねぎのエネルギー含有量と栄養素

基本Data

学名:Allium cepa

分類:ユリ科ネギ属

原産地:中央アジア

旬の季節:4~5月(新玉ねぎ)

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玉ねぎはマリネや肉じゃが、カレーやかつ丼、トマトソースなど、和洋中問わず多種多様な料理に使われる万能な野菜です。抗菌作用をもち、風邪の予防にも役立つので、普段から食事に取り入れておきましょう。

一般的に見かける黄たまねぎは、収穫後に干されているため皮が乾燥し保存性が高くなっています。ですが春に収穫される新たまねぎと呼ばれるものは、乾燥させずに収穫しているので水分が多くやわらかい、皮が薄いという特徴があります。辛味が少ないので生食に向いていますが、傷みやすいので早めに食べきるようにしましょう。

たまねぎの主な産地は北海道や佐賀県です。北海道と、佐賀県を中心とした九州では収穫のサイクルが異なるため、一年を通して美味しいたまねぎが流通する仕組みになっています。

たまねぎの種類

たまねぎは皮の色やサイズによって、黄たまねぎ、白たまねぎ、赤たまねぎなどに分類されます。

葉たまねぎ

葉たまねぎは、小さなたまねぎの部分だけでなく、葉も食べる事ができます。葉は甘味があって肉厚で、九条ネギに似た食感をしています。

玉の部分が膨らみかけた2~3月に旬を迎え、新たまねぎよりも肉質がやわらかく優しい風味です。葉と一緒に炒め物やトッピングなどの用途で調理しましょう。

赤たまねぎ

紫たまねぎとも呼ばれる品種で、焼き物にしても甘味が際立って美味ですが、見た目があまり良くありません。また、紫色が溶け出してしまうので、煮物やスープなどには適していません。

6~7月にかけて旬を迎え、甘味と水分が豊富な食感が良いたまねぎの為、生のものをサラダなどに混ぜて食べるのがおすすめです。

小たまねぎ

直径が3~4㎝程の小型のたまねぎで、別名「ペコロス」や「プチオニオン」などとも呼ばれます。表面は薄茶色の皮に覆われていて、普通のたまねぎを密植させ小型化したものです。

加熱することで甘味やうまみがアップするので、丸のままシチューやカレー、ポトフなどの煮込み料理がおすすめです。

栄養と効能

食品成分表(可食部100gあたり)
  • エネルギー:37kcal
  • 水分:89.7g
  • たんぱく質:1.0g
  • 炭水化物:8.8g

<無機質>

  • ナトリウム:2㎎
  • カリウム:150㎎
  • カルシウム:21㎎
  • リン:33㎎
  • 鉄:0.2㎎
  • 亜鉛:0.2㎎
  • マンガン:0.15㎎

<ビタミン>

  • B1:0.03㎎
  • B6:0.16㎎
  • C:8mg

食物繊維総量:1.6g

独特のにおいと辛さの原因となるアリシンは、疲労回復に必要なビタミンB1の吸収を助け、新陳代謝を活発にし、血液をサラサラにする働きが期待できます。抗菌作用があるので、風邪の予防にも役立ちます。

アリシンやカリウムは水溶性の成分の為、長時間水に付ける事で成分が流出してしまうので注意が必要です。水にさらすときは手短に、調理の時にゆでる時は、スープやカレーなど一緒に摂取することのできるように調理法を工夫しましょう。

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たまねぎを切った時に鼻がツンとして涙が出るのは、アリシンが気化し目や鼻の粘膜を刺激するためです。にんにくやネギの辛みもアリシンによるものですよ。

選び方・保存方法

たまねぎを選ぶ際は、表面の茶色い皮が乾燥していて、持った時にずっしりと重く、固さのあるものを選びましょう。頭部から痛むので硬くしっかりしているものが良く、柔らかいものは中心が傷んでいる可能性があるので選ばないようにしましょう。

湿気に弱い野菜なので、日が当たらず、風通しが良く、涼しい場所で保存するようにします。切ったものはラップに包んで冷蔵庫の野菜室に入れましょう。冷凍する場合は小分けに切って包んでおくことで、水分が出やすくなっているので調理時間の短縮にもつながります。

食べ方のポイント

アリシンによって辛いイメージがある方も多いですが、たまねぎは非常に糖度の高い野菜で、加熱することでと甘さを引き出すことが出来ます。ですが、加熱しすぎると成分が変化してしまうので、切ったものを生で食べたり、ねぎと同じく低温の油に溶かすように調理することで、アリシンの成分を摂取することが出来ます。

また、たまねぎにはたんぱく質を分解する酵素があるので、お肉を柔らかくすることにも役立ちます。この特性を利用して、たまねぎのみじん切りに牛肉を漬けてから焼く料理がシャリアピンステーキで、この方法は炒め物や煮物、蒸し物でも使う事ができます。

まとめ

いかがでしたか?たまねぎは全国的に栽培されているので、通年を通して状態の良いものを入手することが出来ます。また、輪切りやざく切りにして冷凍したものは、水分が出やすくなるので、調理時間の短縮にもつながるので、常備菜として様々な食材と一緒に食事に取り入れてみてくださいね。

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アリシンは糖質の代謝を促すビタミンB1の吸収力を高めるので、豚肉との組み合わせは疲労回復にも役立ちます。生姜焼きなどおなじみの組み合わせは、栄養面でも相性が良いのでおすすめですよ。

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acoです。 セラピスト歴10年、体質改善を目的としたプライベートサロンを経営しているアラフォー女子です。 このブログでは女性の永遠のテーマである「ダイエット」や、年齢を重ねていくごとに不安になる「健康」に対して欠かすことが出来ない食事についてお届けしています。 毎日口にしている食べ物は、良くも悪くも自分の身体を作っています。今日からちょっと食事を意識して、将来薬や病院に頼らない身体つくりをしていきませんか?