ホルモンを調整し老化を予防!!かぼちゃのエネルギー含有量と栄養素

基本Data

学名:Cucurbita moschata

分類:ウリ科カボチャ属

原産地:中央アメリカ(日本かぼちゃ)/南アメリカ(西洋かぼちゃ)

旬の季節:5~9月

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「冬至に食べると病気にならない」と古くから言われているくらい、栄養価の高いかぼちゃ。多くの野菜は新鮮なほど美味しく栄養価が高いのに対し、かぼちゃは収穫後に追熟し甘みや栄養価を高めてから出荷されるんです。

かぼちゃは収穫後に追熟させることで、でんぷんが糖に変わり、甘みが増します。熟していないものは甘みが少なく、パサパサした状態で、カロテンの含有量も少ないです。普段市場で購入するもののほとんどは、収穫から1~2か月の熟成期間を経てから出荷されています。

主な産地は北海道ですが、全国各地で作られている野菜です。品種改良やブランド化が勧められると同時に、伝統野菜も見直されて栽培されていて、地域限定の特産品として注目を集めています。

かぼちゃの種類

かぼちゃは3種類に大別され、粘り気があり甘味が少ない日本かぼちゃ(東洋種)、甘みが強くホクホク感のある西洋カボチャ、淡白な味わいのペポかぼちゃがあります。皮が固い野菜ですが、基本的に果肉は柔らかく、特に西洋カボチャは火加減によって煮崩れする事があるので、品種によって加熱時間や火加減を調節することが大切です。

黒皮栗かぼちゃ

甘味が強く、粉質の果肉をもつ西洋かぼちゃの一種で、現在主流となっているかぼちゃです。「えびす」や「みやこ」、「くりゆたか」などのブランド名で出荷されています。

10~1月ごろが旬で、加熱することで甘味が引き立ちます。栗のようなホクホクした食感を生かして、焼き物やフライなどに仕上げると美味しく食べる事ができます。

長かぼちゃ

ヘチマやキュウリを連想させる形の西洋カボチャの一種で、重さは2~4kgにまで育つ大型の野菜です。一般的なかぼちゃと同様な調理ができ、甘みが強く、加熱するとホクホクした食感が楽しめます。

夏に収穫し、熟成期間をおいた秋から冬ごろが食べ時です。また、長かぼちゃには、飛騨の特産品で糖度の高い「宿儺かぼちゃ」という高級品種があり、果長は40㎝ほど、8~10月ごろに流通します。

鹿ケ谷かぼちゃ

京都特産の日本かぼちゃで、「京のブランド産品」の一つにも認定されています。ちりめん状の表皮とユニークなひょうたん形が特徴的です。現在では極僅かしか作られなくなってしまい、一般市場にはほとんど出回らず、百貨店や高級料亭などに卸される程度になっています。

8~9月に旬を迎え、2~4kgほどになる大型のかぼちゃです。果肉は粘質で甘さがあまりなく淡白です。水分が多いので荷崩れしにくく、出汁をしっかり吸いやすいので煮物に向いています。

金糸瓜

ペポかぼちゃの一種で、独特の繊維質の果肉をもつことから、そうめんかぼちゃとも呼ばれています。金糸瓜は茹でたり蒸すなど、加熱することで果肉の繊維がほぐれ、糸状になります

7~9月ごろに出回り、シャキシャキとした食感で、淡白な味わいです。ほぐした果肉は水気を切って、麺のようにほぐし、めんつゆや酢につけてさっぱり食べる事ができます。

栄養と効能

食品成分表(可食部100gあたり)
  • エネルギー:49kcal
  • 水分:86.7g
  • たんぱく質:1.6g
  • 炭水化物:10.9g

<無機質>

  • カリウム:400㎎
  • カルシウム:20㎎
  • マグネシウム:15㎎
  • 鉄:0.5㎎

<ビタミン>

  • A(β-カロテン当量):730μg
  • E:1.8㎎
  • B1:0.07㎎
  • B6:0.12㎎
  • C:16㎎

食物繊維総量:2.8g

かぼちゃには、抗酸化作用に優れたβ-カロテンが含まれています。この栄養素は体内でビタミンAに変化し、粘膜や皮膚を強化して免疫力を高める効果が期待できます。

また、細胞を活性化させ、血行を改善するビタミンEには、ホルモン機能調整作用があるので、肩こりなどの更年期障害の症状改善にもつながります。利尿作用のあるカリウムなどのミネラルも豊富に含まれている栄養価が非常に高い野菜です。

選び方・保存方法

かぼちゃを選ぶ際は皮が非常に硬く、ゴツゴツと凹凸がくっきりしていて、艶があり重いものを選ぶことがポイントです。ヘタの切り口がコルクのように枯れているものが完熟の証拠です。カットされ、中が見えるものを購入するときは、種が固く、種の間に隙間が無いものを選びましょう。

丸ごと1個のかぼちゃであれば、常温で1~2か月保存することが可能です。追熟させる場合には、ヘタの部分の変化に注意し、枯れてきた時が食べごろです。

カットしたものは傷みやすいので、種やワタを取ってラップで包み冷蔵庫の野菜室で保存します。軽くゆでて、冷凍する事も出来るので、食べる量によって、保存方法を選びましょう。

食べ方のポイント

汁気の多いしっとりとした煮物をつくる場合は弱火でじっくり煮込み、ホクホクしたかぼちゃの食感を楽しむ場合は強火で一気につくるようにしましょう。西洋かぼちゃを焼く際は、じっくり時間をかけてオーブンで焼くと非常に甘く仕上がるので、スイーツとして活用する事も出来ます。

赤い色素カロテンと、黄色い色素キサントフィルはどちらも脂溶性の為、油で炒めたり、マヨネーズやドレッシングなど、油脂と一緒に摂取することで吸収率が高まるのでうまく組み合わせてみてください。

まとめ

いかがでしたか?かぼちゃは抗酸化作用に優れているため、体内の活性酸素を除去し、免疫力を高めたり、生活習慣病の予防などの健康面はもちろん、美容効果にも期待できます。

さらにビタミンEがホルモンを調整することで、血行促進や更年期障害の症状の改善など、女性にはうれしい栄養素の効果が含まれているので、積極的に料理に取り入れてください。

aco

血行促進作用があるビタミンEを含むかぼちゃと、血液をサラサラにするアリシンを含むたまねぎを組み合わせることで、動脈硬化の予防にもつながります。スープなどで一緒に摂れるよう組み合わせてみてくださいね。

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acoです。 セラピスト歴10年、体質改善を目的としたプライベートサロンを経営しているアラフォー女子です。 このブログでは女性の永遠のテーマである「ダイエット」や、年齢を重ねていくごとに不安になる「健康」に対して欠かすことが出来ない食事についてお届けしています。 毎日口にしている食べ物は、良くも悪くも自分の身体を作っています。今日からちょっと食事を意識して、将来薬や病院に頼らない身体つくりをしていきませんか?