歯周病や虫歯予防などの口のトラブルに!!症状別の対策とおすすめ栄養素

  • 口のトラブルの症状や要因を知る
  • 予防や起きた時の対策を理解する
  • 症状に合わせて必要な栄養素や効果的な食べ方を学ぶ
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口は「食べる」だけでなく、「話す」「呼吸する」「表情をつくる」などたくさんの機能を持っていますが、しっかりとケアをしている人って少ないですよね。

茶々

毎日歯磨きはしているけれど、歯医者さんに磨き残しを指摘されたことがあるにゃ~。

aco

そうですね。歯は食べ物を噛む時にも重要ですし、唾液や歯茎なども様々な働きを持っているので、日々しっかりケアをしておくことが大切ですよ。

口は人が生命活動をしていく為に食べ物を取り入れる最初の体内で、栄養を取り入れるだけではなく、それらを味わい楽しむ場所でもあります。ですが口は外からの異物に浸食されやすい場所でもあります。その為、唾液には消化作用や食べ物を飲み込んだり味わう手助けをおこなう以外に、口の中の自浄作用、殺菌作用、粘膜の保護などの働きも持っています。

この様な働きをしっかりおこなう事で、口のトラブル防止だけでなく、身体の健康にも関係してくるため、今回は普段から出来る対策や、必要な栄養素などをお伝えしていきます。

虫歯予防

通常私たちが目にしている歯は歯冠という部分で、本体の象牙質と、それを覆うエナメル質で出来ています。歯冠の中央には歯髄があり、神経や血管が通っています。虫歯はエナメル質や象牙質が溶けて破壊する疾患です。進行中は痛みませんが、崩壊が歯髄まで達することで強い痛みを感じる様になります。

虫歯をつくるのは主に口内菌のミュータンス菌と呼ばれるもので、これが増える事でプラーク(歯垢)となり歯の表面に存在し、砂糖などの糖をエサにして増殖します。その時につくり出した酸が、歯のエナメル質や象牙質を溶かしていくのが虫歯の原因です。

虫歯を予防するための対策

虫歯を予防する為に、普段から適切な生活習慣を身につけておくことが重要です。寝ている間は、殺菌作用のある唾液の量が少なくなるので、ミューダンス菌が増えやすくなります。その為、就寝前は飲食を控え、必ず歯を磨いてから寝るようにしましょう。

また、噛み応えがあるものをよく噛んで食べる事も唾液が分泌されるので効果的です。唾液には自浄作用があり、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。唾液の分泌が促進されるよう、食材の切り方を大きくする、火を入れ過ぎずしっかり噛める硬さにする、ゆっくりと食事をし噛む回数を増やすなど咀嚼力が高まる工夫をしてみましょう。

必要な栄養素と効果的な食べ方

食事では歯を強化するカルシウムや、その吸収を促すビタミンDを積極的に摂ることが大切です。カルシウムは牛乳などの乳製品や小魚、大豆などに含まれていますが、体内へ吸収しにくい栄養素の為、吸収力を上げる働きをもつビタミンDと一緒に摂取することがポイントです。ビタミンDは魚介(特に内臓部分)やきのこ、卵などに含まれていますが、小魚や干しエビなど丸ごと食べられるものなら、ビタミンDとカルシウムを同時に摂ることが出来ます

また、歯をしなやかに強くする働きをもつビタミンCや、歯を支える歯茎の強化に働くたんぱく質も不足しないように注意しましょう。ビタミンCは水溶性のビタミンの為、野菜を加熱する時は煮る・ゆでるではなく、蒸し料理や炒める、レンジ加熱などで流出させないように注意しましょう。

砂糖はブラークを沈着させるので、甘いものは摂りすぎないように心がけてください。

歯の再石灰化に効果的な成分としてフッ素が注目されています。緑茶にはフッ素が多く、殺菌作用のあるカテキンも含まれているので、虫歯予防に効果が期待できます。歯磨き粉などの歯科製品にも添加されていますが、身体に必要な量は微量で摂り過ぎる事は有害の為、虫歯の予防に効果があるからと摂り過ぎないように気を付けましょう。

キシリトールガムは効果があるの?

キシリトールとは糖の一種で、甘味料として利用されています。糖とはいえ、ミュータンス菌がエサにすることが出来ず、唾液の分泌を促して歯の再石灰化にも働く為、虫歯の予防に効果が期待できると言われています。キシリトール入りのガムの他、歯磨き粉などにも利用されていますが、効果があるのは50%以上の高濃度のもので、他の糖が含まれていないものに限られます。

口内炎・口角炎

口内炎とは、口の中の粘膜や舌に起こる炎症の総称で、粘膜が広範囲に赤くただれたり、周囲が赤く丸く白っぽい潰瘍ができるアフタ性口内炎が出来たりするのが一般的な症状です。一方、口角炎は口の端(口角)が切れたりただれたりすることを言います。痛みを伴い、食事がとりにくかったり、しゃべりにくいなどの症状もあります。

原因はやけどや虫歯、合わない入れ歯など様々ですが、疲労やストレスなどによる免疫力の低下やビタミン不足も誘発の原因になっています。

口内炎・口角炎の対策

口内炎や口角炎の改善や予防として、歯磨きやうがいを欠かさずにおこない、口の中を清潔に保つことが大切です。また、口の中が乾燥していると口内炎を起こしやすいと言われていますので、水分不足にならないように注意して、食事をよく噛み唾液を出しやすくしてください。

口内炎や口角炎があると、食事がしにくくなるので食欲が落ちて栄養状態が悪くなりやすいです。栄養バランスに気を配り、効率よく摂取するよう心がけましょう。

必要な栄養素と効果的な食べ方

口内炎や口角炎の時に積極的に摂り入れたいのは、粘膜を健康に保つビタミンA・B群・C新陳代謝に必要な亜鉛です。口当たりがよい食品や水分の多い食品を利用する、柔らかく調理するなど、食べやすい様に調理法を工夫してみてください。また、スパイスなどの辛い物や熱いもの、酸っぱいものを避け、味は薄味にするよう心がけましょう。

ビタミンA

ニンジンやカボチャなどの緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンは、体内で必要量に応じてビタミンAに変わります。脂溶性ビタミンなので、アブラと一緒に摂ることで効率よく体内に吸収されます。摂り過ぎても過剰症にならない為、積極的に摂取するようにしましょう。

ビタミンB群

魚介や肉、納豆などに含まれているビタミンB群は水溶性ビタミンの為、出来るだけ水を使わない調理法を選ぶようにしましょう。そのまま食べる事ができる納豆や、新鮮な魚介類は刺身で食べる事で栄養素の損失が少なく効率的に摂取出来ます

ビタミンC

ブロッコリーやキャベツなどの野菜に多く含まれるビタミンCも水溶性の為、ゆでるより蒸す方が効率よく摂取する事ができます。電子レンジでの加熱や、スープなどで一緒にゆで汁を摂取できる調理法もおススメです。果物にもビタミンCが豊富に含まれていますが、酸っぱいものは刺激を感じる事があるので注意しましょう。

亜鉛・鉄

植物性の食品より、肉や魚介などの動物生食品に含まれているミネラルの方が吸収力が高いです。特に効率よく摂取することが出来るのは魚介で、中でも牡蠣やあさりなどの貝類はおすすめの食材です。

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口内炎や口角炎は疲労やストレスなどの生活習慣でも誘発する為、普段の生活の中に何か原因が無いかを探し、取り除くことも重要ですよ。

歯肉炎・歯周炎

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aco
acoです。 セラピスト歴10年、体質改善を目的としたプライベートサロンを経営しているアラフォー女子です。 このブログでは女性の永遠のテーマである「ダイエット」や、年齢を重ねていくごとに不安になる「健康」に対して欠かすことが出来ない食事についてお届けしています。 毎日口にしている食べ物は、良くも悪くも自分の身体を作っています。今日からちょっと食事を意識して、将来薬や病院に頼らない身体つくりをしていきませんか?