カリウムが老廃物を排出!!きゅうりのエネルギー含有量と栄養素

基本Data

学名:Cucumis sativus

分類:ウリ科キュウリ属

原産地:インド/ヒマラヤ山麓

旬の季節:6~9月

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今では一年中スーパーなどで買う事ができる野菜の一つですが、キュウリは水分をたっぷり含んでいるので夏の水分補給にピッタリの夏野菜ですよ。

かつて「世界一栄養の無い野菜」としてギネス認定を受けてしまったきゅうりですが、全体の約9割以上が水分の為、熱中症予防など夏場の水分補給に役立つ野菜です。

主な産地は宮崎県や群馬県ですが、福島県や埼玉県でも多く栽培されています。ちなみに、曲がっていて太さが均一でないきゅうりは、流通や見た目の都合で市場にはあまり出回りませんが、味や鮮度は変わりません。

きゅうりの種類

四川きゅうり

表面に突起やシワの入った肉厚のきゅうりです。柔らかさが独特の食感につながって美味ですが、柔らかいため傷がつきやすく、日持ちも良くありません。皮がやわらかいので漬物にすると味が浸透しやすく、歯ごたえを生かしたものに仕上がります。6~9月に旬を迎え、一般的なきゅうりよりも香りと味が濃厚です。

半白きゅうり

古くから作られていたきゅうりで、各地で伝統野菜となっています。一般的に見られる白いぼきゅうり(突起が白いきゅうり)より少し太めで、花をつける部分から先端にかけて徐々に白さが増していきます。

8~9月頃が旬で、みずみずしい食感です。風味が強いので生食・調理のどちらでも美味しく食べる事ができますが、緑色の部分に苦味があるので、下処理として「板ずり」を忘れないようにしましょう。

加賀太きゅうり

石川県で栽培される特産品のきゅうりで、直径が6~7㎝ほどあり、1本で600~800gの大型に育つのが特徴的です。皮をむき、内部の種を取ってから調理することで食感が良くなります。果肉が固めなので、生食よりも漬物や煮物などに調理すると美味しく食べる事ができます。

毛馬きゅうり

大阪府で作られてきた黒いぼきゅうり(突起が黒いきゅうり)系統の品種です。栽培が難しく、1株あたりになる実の数が少ないため、極めて出回りにくいきゅうりです。

4~6月にかけて旬を迎え、水分が少なく歯触りがしっかりしています。漬物や塩もみ、酢の物にピッタリですが、付け根や先端の近くは、アクが強く苦味を感じるので注意しましょう。

フリーダム

一般的な白いぼきゅうりよりも少し短く、明るい緑色が特徴の品種です。青臭さがあまりなく、ほんのり甘味を感じます。食感が良いので生食に適していますが、表面のシワや突起が無く調理しやすいので、炒め物にも使う事ができます。

ラリーノ

9~10㎝程度で、ずんぐりした形が特徴のミニサイズのきゅうりです。みずみずしい食感で甘味があり、青臭さをほとんど感じない為、生食・調理どちらにも活用できます。突起が無く調理しやすいうえに、食パンと高さがほぼ一緒の為、薄くスライスしてサンドイッチの具材としても使いやすいですよ。

栄養と効能

食品成分表(可食部100gあたり)
  • エネルギー:14kcal
  • 水分:95.4g

<無機質>

  • カリウム:200㎎
  • カルシウム:26mg
  • マグネシウム:15㎎
  • リン:36㎎

<ビタミン>

  • A(β-カロテン当量):330μg
  • K:34μg
  • B1:0.03㎎
  • B2:0.03㎎
  • 葉酸:25μg
  • パントテン酸:0.33㎎
  • C:14㎎

食物繊維総量:1.1g

きゅうりに含まれるカリウムには、ナトリウムの排出を促し利尿作用があるので、腎臓の働きを助け、むくみの改善や、血圧を正常に保つ効果が期待できます。また、緑色の皮に含まれるβ-カロテンには、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。

選び方・保存方法

きゅうりを選ぶ時は表面の色が濃く、表面の突起が鋭いものを選ぶようにしましょう。果肉が固く、しっかりしているものが良品です。表面に着いた白い粉は「ブルーム」といい、表面を保護する為にきゅうりが出した物質です。

ブルームとは

きゅうりが出した物質で、表面の水分を保護する役割をもっています。最近あまり出回らないブルームきゅうりの背景には、病気への弱さだけでなく、ブルームが農薬と間違えられて敬遠される事があるためといわれています。される現在よく見かけるブルームレスきゅうりは、表面を保護する為に皮が厚くなる傾向があります。

きゅうりは熱と水に弱い性質の為、保存する温度は高くても低くても傷んでしまいます。10~13度程度が理想で、ヘタを上にして立てておくとしおれにくくなります。風味が落ちやすく長持ちしないので、早めに食べきるようにしましょう。

食べ方のポイント

基本的には生のまま皮ごと食べたり、和え物などの調理をしたりしますが、きゅうりの両端は苦味が強いので、あらかじめ切り取っておきましょう。一度に食べきれないほどのきゅうりを入手した場合は、塩漬けや酢漬け、ぬか漬けなどの漬物にしましょう。

特におすすめはぬか漬けで、ぬかの働きによってカリウムが約3倍になります。また、ぬかには乳酸菌も含まれているため、整腸作用も期待できます。

下処理として「板ずり」をする事で、新鮮な場合は突起が取れ、きれいな緑色になるだけでなく、えぐみが取れ食感も良くなります。

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板ずりの方法は、塩を板の上にふり、手できゅうりを押さえて転がすように塩をすりこみます。傷と塩の効果で生じる浸透圧の変化で水分が2~3割ぬけ、柔らかく、皮に付着した不安物質も落ちやすくなりますよ。

まとめ

いかがでしたか?きゅうりはそのまま生で食べたり、漬物にしたりと、大掛かりな調理をしなくても簡単に食べる事ができる野菜です。ビタミンC、カロテン、カリウムなどの栄養素を含んでいて、旬の6~9月ごろは、他の時期にハウス栽培されたものよりも栄養価が高い傾向になります。

水分をたっぷり含んでいるので、夏の脱水症状や熱中症の対策としても、旬の夏の時期は時におすすめの食材です。

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牛肉と組み合わせる事で、血圧を調整するカリウムと、しなやかな血管をつくるたんぱく質の相乗効果で、血管の健康を保ち、動脈硬化の予防にも期待できますよ。

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acoです。 セラピスト歴10年、体質改善を目的としたプライベートサロンを経営しているアラフォー女子です。 このブログでは女性の永遠のテーマである「ダイエット」や、年齢を重ねていくごとに不安になる「健康」に対して欠かすことが出来ない食事についてお届けしています。 毎日口にしている食べ物は、良くも悪くも自分の身体を作っています。今日からちょっと食事を意識して、将来薬や病院に頼らない身体つくりをしていきませんか?