風邪予防や美肌づくりに!!ピーマンのエネルギー含有量と栄養素

基本Data

学名:Capsicum annuum

分類:ナス科トウガラシ属

原産地:熱帯アメリカ

旬の季節:6~9月

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「子供が嫌いな野菜No1」のピーマンですが、現在は品種改良が進んで独特のにおいや苦みが弱まっているものも多いです。ビタミンCが豊富で栄養価も高い定番野菜なので、美味しく調理して食卓に取り入れてくださいね。

スーパーなどでよく見かける緑色のピーマンは、未熟な状態で販売されています。未熟なものが流通の多くを占めているのは、完熟に時間がかかり、緑色のものの方が早く効率的に収穫が出来るためです。完熟させたものは甘みが増し、独特の苦みが弱くなるため美味しく食べる事ができます

他の野菜に比べ、ピーマンに含まれるビタミンは熱に強く、焼き物や炒め物に適しています。肉厚なピーマンは直火で表面が焦げるまで焼き、皮をむくことで滑らかな食感を楽しむ事ができます。主な産地は茨城県や宮崎県、高知県などですが、ピーマンは栽培が簡単な野菜なので、地産の鮮度の良いものも入手しやすいです。

ピーマンの種類

ピーマンはさまざまな品種改良がすすみ、独特のにおいや苦みが弱まり食べやすくなりました。その反面、昔のピーマンと比べるとビタミンCの含有量は7割くらいに、B群には半減してしまったものもあり、青臭さと共に、栄養素も減ってしまっています

ピー太郎

スッキリした細長い形のピーマンで、食べやすい風味の為「こどもピーマン」とも呼ばれています。ハラペーニョというとうがらしの仲間をベースに品種改良されたものです。6~9月にかけて旬を迎え、通常のピーマンよりも酸味や苦みが少なく、ほんのりとした甘さが特徴です。青臭さがなく、生食もできるので、さまざまな料理に使う事ができます。

バナナピーマン

淡い黄緑色のピーマンで、熟していく事で色が変化します。10~15㎝ほどのサイズで、苦みもなく柔らかいため、生食にピッタリです。6~9月にかけて旬を迎え、果肉が厚くパプリカに似た風味です。

赤ピーマン

緑ピーマンを完熟させたものです。完熟させることで青臭さがなく、甘みが増します。赤色はカプサンチンという色素成分で、抗酸化作用が期待できます。赤ピーマンは収穫までの日数がかなりかかるうえ、すでに完熟状態で日持ちも短いため、あまり流通量は多くありません。

パプリカ

ピーマンの仲間であるパプリカの栄養素は、基本的にピーマンと変わりません。ですが、抗酸化作用であるビタミンCや免疫力を高めるβ-カロテンはピーマンよりも多く含まれています。また、赤色のものにはカプサンチンが、黄色やオレンジのものにはルテインというカロテノイドの成分も含まれていて抗酸化作用を持っています。

加熱によって甘さが増し、ビーマンと違って苦みが無いので、マリネやサラダ、ソテーなど幅広い料理で使うことが出来ます。カロテノイドが脂溶性の為、油脂を使った調理法にすると吸収率が高まります。皮がかためなので、トースターなどで焦げ目をつけ、熱いうちにポリ袋に入れると皮がむきやすくなります。

栄養と効能

食品成分表(可食部100gあたり)
  • エネルギー:22kcal
  • 水分:93.4g

<無機質>

  • カリウム:190mg
  • マグネシウム:11㎎
  • リン:22㎎

<ビタミン>

  • A(β-カロテン当量):400μg
  • K:20μg
  • B1:0.03㎎
  • B2:0.03㎎
  • ナイアシン:0.6㎎
  • B6:0.19㎎
  • 葉酸:26μg
  • C:76㎎

食物繊維総量:2.3g

緑黄色野菜の一種であるピーマンは栄養価の高い野菜で、特に美容効果が期待できるビタミンCなどのビタミン類が豊富に含まれています。免疫力を高めるカロテンも豊富で、脂溶性成分の為、油で調理することで吸収率が高まります。

独特のにおいのピラジンという成分には、血液をサラサラにする働きがあるので、血栓や血液凝固を防ぐ効果が期待できます。他にも、緑色の色素クロロフィルには貧血を予防し血中コレステロールを現象させる効果があります。また、肌や粘膜を丈夫にする働きがあり、風邪予防や美肌つくりにも役立つβ-カロテンも含まれています。

選び方・保存方法

ピーマンを選ぶ時は艶やかで表面がみずみずしく、色が均一で重みがあるものを選びましょう。上から見た時に、軸の切り口が変色したり干からびたりしていないかのチェックも大切です。肉厚で弾力のあるものが良品といわれています。

丸ごと保存する場合は、水気をしっかりふき取り、空気の出入りを良くするために穴をあけたビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。低温障害をおこす野菜の一つの為、冷やし過ぎたり、古くなると色が悪くなります。

食べ方のポイント

ピーマンの種とワタには強い苦みがあるので、種やワタを手で取ってから調理すると苦みが抑えられます。ですが、種とワタには、血液をサラサラにする効果が期待できる「ピラジン」という成分が果肉部よりも多く含まれているので、肉詰めにしたり、チーズをのせて焼くなど、苦みを感じにくくする調理法などで工夫する事も大切です。

また、切る際に輪切りにすると苦みが抑えられ、食感も軽くなる為食べやすいですが、脂肪細胞の蓄積を抑制し、高血圧や抗うつ作用などの効果が期待できるポリフェノールの一種「クエルシトリン」という成分が減ってしまいます。この成分を効果的に摂取するには、繊維に沿って縦に切るのが良いですが苦みは強くなるので、食べる人の好みや栄養面などを考えて切り方を変える事も重要です。

まとめ

いかがでしたか?成人になってもピーマンは苦手だからあまり食べないという方は多いですが、ピーマンには美容や健康に役立つ栄養素がたくさん含まれている定番の野菜です。他の野菜に比べるとピーマンに含まれるビタミンは加熱に強いので、食材をうまく組み合わせて普段から食べる野菜の一つに加えてくださいね。

aco

ピーマンの肉詰めやチンジャオロースなど、肉と組み合わせた料理は栄養面でも相性が良く、肌荒れの解消や動脈硬化の予防に効果が期待できるのでおススメですよ。

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acoです。 セラピスト歴10年、体質改善を目的としたプライベートサロンを経営しているアラフォー女子です。 このブログでは女性の永遠のテーマである「ダイエット」や、年齢を重ねていくごとに不安になる「健康」に対して欠かすことが出来ない食事についてお届けしています。 毎日口にしている食べ物は、良くも悪くも自分の身体を作っています。今日からちょっと食事を意識して、将来薬や病院に頼らない身体つくりをしていきませんか?