胃もたれや食欲不振など胃のトラブルに!!症状別の対策とおすすめ栄養素

普段生活をしている中で、「なんとなく胃の調子が悪い」とか「胃がムカムカする」という感覚になった事はありますか？

脂っこいものを食べた次の日に、胃の調子が悪くて食欲がない事があるにゃ～。

そうですね。私たちは食事から生きていくための栄養素を摂取していますが、その栄養素を摂取する為に胃のとても大切な働きをしています。ですが胃は、体調やストレスの影響を受けやすいデリケートな臓器なんです。

胃がもたれる、重く感じる、キリキリする、胸やけがするなど胃の不快な症状は、他の臓器に比べて自覚症状が多い臓器です。私たち人間は、生命に必要な栄養素を食べ物から摂取します。栄養素を体内に吸収するためには、胃の働きがとても重要ですが、胃は体調やストレスの影響を受けやすいデリケートな臓器です。

胃の不調は、健康にも大きく影響する為、症状をしっかりと理解して早めの対策をとる事が大切です。そのため今回は、胃もたれや食欲不振など胃のトラブルに対し、症状別の対策とおすすめの栄養素や効果的な食べ方をお伝えしていきます。

食欲不振

食欲不振とは、食に対する欲求が無くなったり低下したりすることを言います。原因には胃腸の不調や風邪などの病気、夏バテや過労、不眠、環境の変化、不規則な生活など、胃腸の不良だけでなく心身のストレスなども大きく関係しています。ストレスが原因で長引く場合には偏食障害やうつの心配も出てくるため、早めにストレスの原因を見つけ取り除くことが重要になります。

また、食欲不振が続くことで、十分に栄養を摂ることが出来なくなるため、体重の減少や低血圧、倦怠感のほか、免疫力が低下し風邪をひきやすくなる、長期的には貧血や骨粗しょう症のリスクが高まる為、早めに改善する事が大切です。

食欲不振の時の対策

食欲不振の時は食事量が減るため、少量でも栄養バランスが整い、エネルギー源となるご飯や麺類など炭水化物の主食をしっかり摂るようにしましょう。肉や魚、野菜が入った丼ものや、酢の風味で食が進みやすいちらし寿司など、単品でも多くの食材を摂取できるものもおススメです。

また、胃腸の調子に応じて、酸味や辛味などの適度な香辛料や香味野菜を使う事で食欲が高まります。胃腸の調子が悪い場合は、消化の良い食品や調理法にして、胃に負担をかけない事も大切です。主食を摂る際は、アミラーゼを含む大根などを一緒に摂ると消化が促されます。大根はすりおろしてそのまま食べる方が効果が期待できます。

ねばねば成分ムチン

なめこや山芋、オクラなどのねばねばの成分「ムチン」には胃の粘膜を保護する作用が期待できます。胃腸の調子がすぐれない時は、出来るだけぬめりが残るように調理して食べるようにしましょう。

胃もたれ・胸やけ

胃もたれとは、みぞおちあたりが張って重苦しく感じる事です。胃の働きが低下して、胃酸の分泌量が減る事で消化不良が起きている事が原因に考えられます。また、胸やけの場合は、胸の前のあたりがジリジリと焼けるように感じる事で、食道の炎症が主な原因になっています。

胃腸などの消化器官はストレスに敏感なため、ストレスの多い生活を続けているとこの様な症状が出やすくなります。また、暴飲暴食や早食いなど胃腸に負担をかける食べ方や喫煙なども原因になる為、普段の生活を見直す事も大切です。

胃もたれや胸やけの時の対策

胃もたれや胸やけが起きている場合、消化能力が落ちている為、必要な栄養素が充分に吸収出来なくなっています。その為、食事では栄養バランスが偏らないように気を付け、暴飲暴食を避け、消化に良いものをよく噛んで食べるようにしましょう。

脂っこいものや味が濃いもの、熱すぎたり冷たすぎる物、香辛料が強い刺激のあるものは胃腸に負担をかけるので控える事も大切です。

胃の負担を軽減する食品

大根や山芋などに含まれる「アミラーゼ」は消化を助ける働きをします。アミラーゼとはデンプン消化酵素の事で、ご飯や麺類などに多く含まれるデンプン(糖質)の消化を促進する作用を持っています。おろしたり、細かくたたいたりすることで酵素の働きが活性化しますが、熱に弱いため生で食べるようにしましょう。

また、なめこやおくら、サトイモなどに含まれるねばねば成分ムチンには、胃腸の粘膜を保護する働きを持っています。アミラーゼと共に働いて、消化吸収を助けてくれるので、「おくら×とろろ」をご飯の上に、「大根おろし×なめこ」を蕎麦やうどんにかけるなど、食べやすく消化しやすいようにうまく組み合わせを考えてみてください。

吐き気・嘔吐