塩分の摂り過ぎだけじゃない⁉ストレスも関係する高血圧の原因と予防方法

  • 高血圧の仕組みと要因を知る
  • 引き起こす合併症を理解する
  • 高血圧を改善する食生活に変える
  • 食生活以外の改善・予防方法を知る
aco

高血圧と聞いても、実際どのようなものか分かっている方って少ないですよね?

茶々

健康診断とかで、血圧が高くなっているから気を付けてくださいねって言われるくらいかにゃ…。

aco

そうですね。でも高血圧の状態を放っておくと、動脈硬化を引き起こしてしまう為、心筋梗塞や脳梗塞の原因になる事もあるので、血圧が高い方は改善する事が大切ですよ。

健康診断などで血圧は測った事があるものの、実際身体にどのような影響があるのか理解している方は少ないと思います。特に高血圧の初期の段階では自覚症状が全くないので放置しがちです。ですが、そのまま放置して今までと同じ生活を送っていると、血管や心臓などが次第に傷つき病気のリスクが高まります。

なので今回は高血圧の原因と、普段から出来る改善・予防方法についてお話ししていきます。

aco

健康診断などで高血圧と診断された場合でも、生活習慣を変える事で血圧が正常値に戻る事もあるので、まずはしっかりと原因を知ることが大切です。

高血圧とは?

高血圧とは、血圧の高い状態の事です。日本人の高血圧患者数は約4300万人と言われ、成人の3人に1人が高血圧と言われています。一般的に年齢が高くなるほど高血圧の人が増える傾向で、男性では早い人は30代ごろから上がりはじめ、60歳以上になると6割以上の人が高血圧になります。女性の場合は、月経がある期間は女性ホルモンの働きによって血圧が低く抑えられていますが、閉経後の50代ではおよそ4割の人の血圧が上がり、その後は男性とほぼ同じように高血圧になると言われています。

高血圧は、初期ではまったく自覚症状が無いので、健康診断で「血圧が高い」と指摘されても、放置してしまう人が少なくありません。ですが高血圧をそのまま放置し、慢性的に血圧が高い状態が続くと、全身の血管に大きな普段がかかり、動脈硬化がすすみます。その為、ある日突然「脳梗塞」「心筋梗塞」といった命にかかわる疾患を引き起こすだけでなく、血管に血液を送り出す心臓にも負担がかかる事で「心肥大」「心不全」の原因にもつながってきます。

血圧は血液の圧力

生命維持に欠かせない血液循環を支えているのが、心臓のポンプ機能です。心臓から送り出された血液は、動脈を通って、酸素や栄養素を身体の隅々に届け、各組織から老廃物や二酸化炭素を回収し、動脈を通じてまた心臓に戻ってきます。この心臓の働きによって送り出された血液が血管壁に与える圧力の事を「血圧といいます。

血圧は常に変動していて、正常血圧の人は朝から日中は血圧が高い状態、夜になると血圧が下がります。また、運動時や緊張、興奮した時に上昇し、安静時やリラックスしている時には下がります。血圧が上がるのは、血管壁にかかる圧力が高くなることが原因で、血管の圧力を左右する要素の中で、特にかかわりが深いのが「心拍出量」「末梢血管抵抗」です。

心拍出量

心拍出量とは、心臓から送り出される血液量の事です。塩分の摂り過ぎなどにより、血管を流れる血液量が増加すると、心拍出量も増えるため、血管壁にかかる圧力も大きくなります。その為、高血圧になると、心臓は血液を送り出すのに、強い圧力をかける必要があります。

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塩分を多く摂り過ぎると、血液中の塩分濃度が上がり、それを薄めるために水分が集まります。すると、血液の量が増えるため、血管内の圧力が上がります。

末梢血管抵抗

末梢血管抵抗とは、細動脈や毛細血管といった末梢血管で、血液が流れにくくなることを指します。心臓から送られた血液が末梢血管にスムーズに流れ込むと、動脈内の圧力が低下します。ですが、動脈硬化によって末梢神経が硬く狭くなってしまっていると、心臓から末梢血管に血液が流れにくくなるため、動脈内の圧力が低下しなくなります。また、自律神経やホルモンの働きにより、血管の収縮が続く事でも、末梢血管抵抗は高まり血圧上昇を招きます。

高血圧の種類

高血圧ははっきりした原因が分からないけれど血圧が高い「本能性高血圧」と、何らかの病気や薬の副作用などによって血圧が上昇する「二次性高血圧」の2種類に分けられます。原因によって治療法が異なる為、高血圧と診断された場合はどちらのタイプか確認する事が重要です。

本能性高血圧

日本人の高血圧患者の90%弱を占めるのが、これといった原因が特定できない本能性高血圧です。本能性高血圧の要因として一番に考えられるのが「生活習慣の乱れです。塩分の摂り過ぎや高エネルギー食に偏った食生活を送る人、日常生活で身体を動かす機会が少なく、運動習慣もない人は血圧が上がりやすくなります。

大量の飲酒や喫煙も関係します。特に飲酒は、お酒を飲むと一時的に血圧が下がりますが、その後血管が収縮し、血圧が上がってしまいます。また、喫煙は高血圧同様に動脈硬化を招くリスクがあります。

このような塩分過多や運動不足、飲酒や喫煙の他にも、日常生活の中での行動が血圧をあげている場合があります。特にストレスは、活動を活発化させる交感神経が優位になるので血圧が上がるなど、自律新駅やホルモンの働きによっても血圧は変動します。

二次性高血圧

高血圧患者の10%強を占めるのが二次性高血圧で、病気や薬が原因になっています。なかでも最も多いのが腎臓疾患で、「腎実質性」と言われる、水分や塩分の排泄に異常が起こり、体内を循環する血液の量が増える事で高血圧になります。また、腎臓で生成される昇圧ホルモンが増加する事も原因です。もう一つの腎臓疾患である「腎血管性」では、腎臓の動脈が狭くなり、血行が悪くなることで起こります。

他に血液中に分泌されたホルモンの機能である内分泌機能に関わる病気や、血管の異常、使用している薬の副作用でも血圧が上がります。

隠れ高血圧

上記の2種類の原因とは別に、病院の診察室では血圧が高くなり、家庭での測定では正常値になる「白衣高血圧」と、診察室での計測では正常値だが、家庭での測定では血圧が高くなる「仮面高血圧」という場所や時間帯によって血圧が変動するタイプの高血圧があります。この、仮面高血圧は「隠れ高血圧」と言われていて、高血圧と気が付かないまま放置してしまう事で重症化する恐れがあります。

この仮面高血圧は家庭だけでなく、色々なシーンや時間帯で起こります。職場の勤務中に仕事のストレスや喫煙などによって血圧が上がる「職場高血圧や、高齢者に多く早朝の血圧が異常に高くなる「早朝高血圧、動脈硬化や肥満、睡眠障害などがある人に多く見られ、夜や睡眠中でも血圧が下がらない「夜間高血圧などのタイプがあります。この様な傾向がある方は、検診で数値が問題なくても医師の診察を受けることが大切です。

高血圧が引き起こす病気

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aco
acoです。 セラピスト歴10年、体質改善を目的としたプライベートサロンを経営しているアラフォー女子です。 このブログでは女性の永遠のテーマである「ダイエット」や、年齢を重ねていくごとに不安になる「健康」に対して欠かすことが出来ない食事についてお届けしています。 毎日口にしている食べ物は、良くも悪くも自分の身体を作っています。今日からちょっと食事を意識して、将来薬や病院に頼らない身体つくりをしていきませんか?