- 野菜や果物を食べる理由を知る
- 野菜や果物がもつ3つのチカラを理解する
- 野菜や果物の栄養素を無駄なく食べる方法を知る
今まで当たり前だと思っていた調理法の中には、食材の栄養素を捨ててしまっている事があるって知っていますか?
にんじんには皮の方に栄養素が多いとは聞いたことがあるけど、ピーラーで薄く皮はむいているにゃ~。
そうですよね。でも、にんじんの皮だと思っている部分は実の一番外側で、β-カロテンやポリフェノールなどが多く含まれています。そしてこのように気づかず栄養を捨てている野菜って結構多いのです。
野菜や果物が身体に良いからなるべく食べるようにしているという方も増えています。ですが、いままで当たり前だと思っていた調理法の中には、栄養素をほとんど捨ててしまっているものがたくさんあります。野菜や果物の栄養素を無駄なく摂取するためには、それぞれに適した下ごしらえや切り方、調理法があります。
なので今回は野菜や果物の栄養素のもつチカラと、無駄なく食べる方法をお伝えしていきます。
野菜や果物に含まれている栄養素は、昔に比べかなりの量が減っているので、摂取量を増やすだけでなく、栄養素をなるべく捨てずに食べる方法で調理する事が大切ですよ。
もくじ
野菜や果物を食べるべき理由
野菜や果物を食べるべき理由の一つに、病気を予防し健康寿命をのばす事があげられます。その為には普段の食習慣が非常に重要です。ですが、現在の食生活は好物がラーメンやファーストフード、おやつはスナック菓子などで野菜不足になっています。その結果、肥満や便秘、アレルギーや生活習慣病などに悩む人が増えています。
多くの世代で低栄養状態
野菜や果物は身体に良い、健康の為に食事は大切と知っている方は多くいても、現代の日本人は慢性的な低栄養状態になっています。特に20~40代の人は、50~70代の人に比べ栄養状態が良くないという調査結果があります。
20~40代は、たんぱく質・脂質・炭水化物(糖質)・ビタミン・ミネラルの5大栄養素のいずれかが目標摂取量を下回っています。また、ビタミン・ミネラル・食物繊維はすべての年代に不足しています。野菜や果物を積極的に食べる事で栄養状態の改善が期待できますが、食材そのものの栄養価も昔に比べ下がっているので、不足している栄養素を効果的に取り入れるためには、摂取量を増やすだけでなく、調理方法や食材の組み合わせも重要になります。
栄養素とその働き
人のからだが機能するためのエネルギー源になる栄養素がたんぱく質・脂質・炭水化物(糖質)の三大栄養素です。そこに、身体の調子を整える微量栄養素であるビタミンとミネラルを加え、五代栄養素となります。そして、排便の促進やコレステロール、腸内の有害物質の排出などの働きをもつのが第6の栄養素と言われている食物繊維です。
ビタミンやミネラル、食物繊維は人間の身体で作ることが出来ず、代謝にも大きく関与し、生命の維持に欠かせないものです。さらに最近の研究で、発がんや生活習慣病といった予防と改善などに役立つ第7の栄養素ファイトケミカルも注目されている栄養素です。
タンパク質
筋肉、臓器、皮膚、爪、髪など身体のあらゆる組織になります。酵素やホルモンの成分になり、身体を動かすためのエネルギー源です。
脂質
神経組織、細胞膜、ホルモンなどをつくる身体の攻勢に不可欠な成分です。エネルギー源にもなります。
炭水化物(糖質)
ブドウ糖などに分解され、エネルギー源となります。たんぱく質や脂質より消化吸収が早いため、食べてすぐにエネルギーになります。
ビタミン
三大栄養素がエネルギーや身体の組織に変わる時、スムーズに変換がおこなわれる手助けをしたり、他の栄養素の働きを高める作用があります。水に溶けやすい水溶性と、油に溶けやすい脂溶性があり、一部のビタミンには抗酸化作用もあります。
ミネラル
骨や歯など身体の組織をつくったり、生体機能の調節や酵素の働きを高める役割をおこないます。
食物繊維
体内で消化吸収されにくい成分で、腸の働きを促し便通を良くする効果が期待できます。肥満やコレステロール上昇を防ぎ、生活習慣病の予防にも役立ちます。
ファイトケミカル
植物が持つ化学成分で、ポリフェノールやカロテノイドなど様々な種類があります。抗酸化作用や免疫力の強化、生活習慣病の予防などの効果が期待できます。