
1万種類以上あるファイトケミカルの機能に加え、ビタミンやミネラル、食物繊維をもつ野菜や果物には「抗酸化力」「免疫力」「解毒力」の3つのチカラがあり、そのチカラが強いかは野菜や果物によって様々です。
健康と若さを保つ「抗酸化力」
私たち人間は、日々の呼吸によって空気中に含まれた酸素を体内に取り込み、その酸素によって食べたものをエネルギーに変えています。この過程で必ず生まれるのが「活性酸素」です。
活性酸素は体内に入ってきたウイルスを退治し、身体を守ってくれるなど良い面もありますが、活性酸素が増えすぎると体内の細胞を酸化させ、老化が進み、病気が起こりやすくなったり、美容にも悪影響が出てきます。
活性酸素とは…
人間の身体には増えすぎた活性酸素を取り除く「抗酸化酵素」を体内で作り出すことが出来ますが、50歳を過ぎるころから、その酵素を作る力が弱まってきます。さらに、現代社会では紫外線や喫煙、ストレス、食べ過ぎ、アルコールなど、日常生活の中でも活性酸素が増える原因が多くなっています。
体内で増えすぎた活性酸素は毒性を持ち、細胞を傷つけて老化やがん、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病、美容面でもシワやシミなどの原因となります。抗酸化物質は、たんぱく質、脂質、炭水化物の三大栄養素以外の微量栄養素や色素に多く、色の濃い植物性食品に多い特徴があります。活性酸素の発生を促す生活習慣や食生活を見直して、身体の中から酸化を防ぐことが大切です。
活性酸素に負けない身体つくり
活性酸素は食生活をはじめとした生活習慣によって多く生産されます。その為、健康で長生きできるかは日々の生活スタイルや食生活が大きく関係してきます。
高カロリー食を避ける
高カロリー食は活性酸素を発生させる原因になります。また、カロリー制限が長寿遺伝子を活性化するという研究成果もアメリカでサルの実験で検証されました。その実験によると、食事のカロリーを30%減らしたサルは、自由に食事を続けたサルと比べて菱化症状が改善され長生きした結果でした。因果関係はまだ研究段階ながら、カロリー制限を実施することで、サーチュイン遺伝子という長寿遺伝子が活性化されたからだと考えられています。
活性酸素の発生原因を避ける
現代社会には、活性酸素を発生させる要因が多く存在します。特に、過労や慢性疲労、会社での人間関係、夫婦関係や子育て、経済不安などからくるストレスは、活性酸素を増やすので注意が必要です。その他、紫外線やタバコなど自分で避けられるものは可能な限り控える事が大切です。
また、食べ過ぎや激しい運動、飲酒なども過度になると体に負担をかけ、活性酸素を増やす原因になりますので注意が必要です。
抗酸化力の高い食事を心がける
厚生労働省が推進する野菜の目標摂取量は1日350g以上とされていますが、どの世代でも350gに達していないのが現状です。その為、目標量を意識して摂取量を増やすことはもちろん大切ですが、食べる野菜の質を上げ、野菜の力を十分に摂取できるような抗酸化力の高い野菜を選ぶことも大切になります。また、野菜の抗酸化力は、下ごしらえや調理方法もよっても変わるので、普段の調理の仕方も一度見直してみてください。
病気から身体を守る「免疫力」
外から入ってくる菌やウイルスによる感染を防いだり、体内で発生したがん細胞と闘って排除するのが「免疫」です。免疫は特定の臓器が担っているわけではなく、体内のあらゆる器官や組織が連携し、免疫システムとして働くしくみになっています。
中心的な役割を担うのは血液中の白血球で、主にリンパ球と顆粒球が働きます。リンパ球は異物を認識・記憶して、免疫反応を調整する役割を持ち、顆粒球は貪食細胞とも呼ばれ、体内に入った異物を食べたり、寄生虫を攻撃します。

自律神経のバランスを整えると免疫力が上がる
リンパ球と顆粒球の割合はおおむね35%と60%が理想とされていて、その割合を左右し免疫システムに大きくかかわっているのが自律神経です。自律神経は交感神経と副交感神経がバランスをとりながら働いています。
活動したり緊張している時などは交感神経が優位になる事で顆粒球の数が増加し、リラックスしている時は副交感神経が優位になり、リンパ球が増加します。大切なのはこのバランスで、偏ることで免疫力が低下して病気にかかりやすくなります。
免疫力を上げる野菜
季節に合った旬の野菜を食べる事で、リンパ球と顆粒球の割合を整える働きがあります。さらに野菜や果物には、近年の研究で細胞組織を丈夫にする機能や、白血球がウイルスや細菌を攻撃する能力を高める機能を活性化する力がある事も分かってきました。
これまで緑黄色野菜の栄養価は高く評価されていましたが、近年ではレタスや白菜などの淡色野菜にも免疫活性の働きがある事が分かってきています。きのこ類に含まれるβ-グルカンも免疫力を高めると考えられています。
また、腸はストレスなどにより、便秘や下痢などの不調を引き起こし、副交感神経を低下させます。腸内環境が整うと副交感神経が優位になり免疫力が高まる為、整腸作用を持つ食物繊維を多く含む野菜や果物を摂取するようにしましょう。















夏は高気温で低気圧なので副交感神経が優位になるのでリンパ球が、冬は低気温で高気圧なので交感神経が優位に働くので顆粒球が多くなる傾向があるため、季節や気象によっても白血球の割合に影響が出てくることがあります。